「あの日」の風景からよみがえる、懐かしの映像と写真で遊ぶ大博覧会
沖縄の人びとの手で撮影された8ミリ映画が映し出す「あの日」の思い出。
フィルムに残された土地と家族の記憶は、私たちの「あの日」と共鳴していきます。
今年は戦後80年、そして50年前には「海、その望ましい未来」を掲げた沖縄国際海洋博覧会が開催され、復帰後の沖縄の変節点となりました。
また、大阪・関西万博が開催され、沖縄に新しいテーマパークができる年でもあります。
「未来」や「新しさ」があふれる今こそ、まずは懐かしの映像と写真で遊んでみませんか。
思い出をふりかえり、「過去、その望ましい未来」をイメージしてみませんか。
2022年度に市井の人々が撮影した8ミリ映画により、戦後の人々の暮らしや風景を展示して大好評を博した『あの日の大博覧会』が3年ぶりになはーとに帰ってきます。
複数のモニターや写真を用意して、さまざまな思い出が折り重なり、
「あの日」を、そして過去、現在、未来へ流れる時間を感じる「大博覧会」を開催します。
戦後80年だから戦前から
戦後に大きく変わった沖縄だからこそ、戦前の風景から見て欲しい。1932年に撮影された日本のフィルムから、旧那覇市街の中心部など、戦争で消えた風景をたどります。
海洋博の思い出~慰霊の旅からトロピカルへ
復帰の3年後に開催された沖縄国際海洋博覧会は、沖縄の人々に楽しい思い出を提供しただけでなく、沖縄観光の方向性も変化させてきました。
街と劇場(映画館)の深い関係
沖縄県民にとって重要な那覇市民会館が今年取り壊されましたが、戦後は多くの劇場や映画館が街の発展と共に共存しました。
「手に仕事を」経済を支えた女たち
戦後経済を下支えしたのは、手に職を持った女性たちでした。これまでマチグヮーが注目されてきましたが、洋裁教室や美容学校など、家族の記憶に染みついた女性たちの仕事を展示。
街のシンボル、那覇タワーが登場!
1973年に誕生し、那覇のランドマークでありながら、2014年に解体された那覇タワー。会場の中心に3メートル近いミニチュアで復活。みんなで記念撮影しよう!
◆◆◆会期中には関連イベント開催を予定しています。詳細はなはーとSNS(インスタグラム・フェイスブック)にてお知らせします。◆◆◆
【開催概要】
会 期:2025年8月6日(水)〜8月31日(日) 11~19時
※休館日8月18日(月)
会 場:那覇文化芸術劇場なはーと 1階 小スタジオ
入 場:無料
主 催:那覇市
企画制作:那覇文化芸術劇場なはーと、沖縄アーカイブ研究所
【コラボ企画】
「サマー・ファミリー・シアター2025」コラボ企画
『ゾエトロープでアニメづくり』
絵を描いた紙を筒のなかに入れてクルクル回すと絵が動き出す不思議な道具!あなただけのアニメをつくっちゃおう。(持ち帰っておうちでも楽しめます!)
日 時:8月23日(土) ①11:30~ ②15:30~
8月24日(日) ①10:30~ ②13:00~
会 場:なはーと1階ロビー
講 師:真喜屋力(まきや・つとむ)
定 員:15名
料 金:無料(予約不要)
所要時間目安:30分
◆真喜屋力(まきや・つとむ)プロフィール
石川真生主演のドキュメンタリー『劇場が終わるとき』を監督、現在は全国各地で上映中。沖縄の市井の人々が撮影した8ミリ映画の収集と公開や、アニメーション作品の監督も務める映像作家。