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  1. 神里雄大/岡崎藝術座『イミグレ怪談』

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神里雄大/岡崎藝術座『イミグレ怪談』

神里雄大/岡崎藝術座『イミグレ怪談』

幽霊が移民する!? 見えない隣人と旅する、神里流ホラーコメディへの挑戦。

那覇文化芸術劇場なはーとでは、第62回岸田國士戯曲賞を受賞し、移動し越境する人々をテーマにした作品を発表する劇作家・演出家の神里雄大の劇団・岡崎藝術座との共同製作による新作『イミグレ怪談』を10月に上演します。
★第7回世界のウチナーンチュ大会に合わせて【英語・スペイン語字幕付き】で上演します。

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ノート

見えない隣人──幽霊や妖怪は日常に潜んでいる。わたしたちの隣人と言ってもいい。存在するかしないか、そんな議論は不要だ。見える人にしか見えない存在。見たくない人は見えない、とも言い換えることができる。ちなみにわたしは見たことはないが見たい。見えないものがいたっていい。そういう「見えない隣人」が、もしも国や地域を飛び越えたらどうなるだろう? と考えたのが今作の構想のきっかけだ。
戦争や地震などのあとには、幽霊の目撃談が増えるらしい。死者を思うことが、幽霊の誕生につながる。だとすれば、その存在はわたしたちの生活にとってなくてはならないもののようである。
なお、イミグレは英語で移民を意味するイミグレーションから採っているが、出入国管理のことでもある。見えないのは隣人なのか、あるいはその存在を受け入れたくない側の人間か。
時が経ち、幽霊の誕生理由が忘れ去られてしまったころ、幽霊は出自不明の妖怪になるんじゃないか、そんなことも考えている。

 神里雄大 #note 更新中!

 
神里雄大

作・演出

神里雄大

キャスト

上門みき、大村わたる、ビアトリス・サノ、松井周

プロフィール

【作・演出】
神里雄大(かみさ
と・ゆうだい)
1982年生まれ。劇作家、舞台演出家。越境する人や文化をテーマに、自身の経験も交えた作品を創作する。2006年、『しっぽをつかまれた欲望』(作:パブロ・ピカソ)で利賀演出家コンクール最優秀演出家賞受賞。2018年、『バルパライソの長い坂をくだる話』で第62回岸田國士戯曲賞受賞。国内外の舞台芸術フェスティバルへ招聘多数。平成28年度文化庁新進芸術家海外研修員として2016年10月から2017年8月までアルゼンチン・ブエノスアイレスに滞在。著書に戯曲集『バルパライソの長い坂をくだる話』(2018年、白水社)、『越えていく人——南米、日系の若者たちをたずねて』(2021年、亜紀書房)。

神里雄大/岡崎藝術座『ニオノウミにて』(2019) 京都芸術センター 
 撮影:井上嘉和 提供:KYOTO EXPERIMENT事務局


【キャスト】
上門みき(うえじょう・みき)
沖縄県出身。フリーランスとして沖縄県を中心に活動。岡崎藝術座には今まで『琉球怪談』(2021年 原作: 小原猛)に参加。主な出演舞台作品に、『9人の迷える沖縄人(うちなーんちゅ)』(2020年-2022年)、『喜劇「人類館」』(2021年)、『弱法師』(2019年 利賀演劇コンクール)等。出演映画に、中川陽介監督『やくそく』(2021年)、『のぶゆきと母ちゃん』(2020年)、『笑顔の理由』(2020年)。2020年よりウクレレの弾き語りライブを行うなど、多岐にわたるパフォーマンスを行う。特技は旗回し。


大村わたる(おおむら・わたる)
1988年1月1日生まれ、奈良県出身。柿喰う客、青年団所属。唯一無二の雰囲気を放つ俳優。岡崎藝術座には今まで『+51 アビアシオン, サンボルハ』(2015年-2017年)等に参加。所属劇団以外の主な出演作に、舞台『カノン』(2021年 演出:野上絹代)、『東京原子核クラブ』(2021年 マキノノゾミ演出)、『ビビを見た!』(2019年 演出:松井周)、ロロ『すれちがう、渡り廊下の距離って』(2016年 演出:三浦直之)、ドラマ「正直不動産」(2022年 NHK)、「元彼の遺言状」(2022年 CX)など。


ビアトリス・サノ(Beatriz Sano)
ブラジル・サンパウロ市を拠点とする、振付家、ダンサー、教師。カンピーナス州立大学でダンスの学位を取得し、現在は同大学パフォーミング・アーツ学科の修士課程に在籍。ダンスカンパニーKey Zetta & Ciaに参加し、エドゥアルド・フクシマ、Júlia Rocha、Isabel Ramos Monteiroといったアーティストとも協働する。創作において声と身体の動きは不可分なものであると捉え、活動する。


松井周(まつい・しゅう)
1972年東京都出身。1996年劇団「青年団」に俳優として入団後、作家・演出家としても活動を開始する。2007年劇団「サンプル」を旗揚げ、青年団から独立。2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。近作にKAATキッズプログラム『さいごの1つ前』(2022年 脚本・演出)、彩の国さいたま芸術劇場ジャンル・クロスII 近藤良平×松井周『導かれるように間違う』(2022年 脚本)、『変半身(かわりみ)』(2019年 共同原案:村田沙耶香)など。

 

スタッフ

舞台監督:大久保歩(KWAT)
舞台美術:dot architects
音響:西川文章
照明:高田政義、上田剛(RYU)
衣裳:大野知英
映像:嶋田好孝
宣伝美術:bankto LLC.
制作:武田知也(bench) 、平野春菜

主催:那覇市
製作:岡崎藝術座
共同製作:那覇文化芸術劇場なはーと
企画制作:那覇文化芸術劇場なはーと、一般社団法人ベンチ
助成:公益財団法人 セゾン文化財団

掲載情報

8/27 ステージナタリー|“幽霊が移民する”神里雄大の新作「イミグレ怪談」が3都市ツアー
9/26 ステージナタリー|沖縄・なはーと発、神里雄大の新作「イミグレ怪談」は“マンツーマン”稽古で進行中
●10/14 琉球新報|秋を楽しむ 劇場へ行こう(下)神里「背景に社会反映」
10/17 HUB沖縄|「積極的にわけの分からないことをやる」なはーとで演劇『イミグレ怪談』
10/18 沖縄タイムス|幽霊が移民したらどうなる?「イミグレ怪談」 珍しいスタイルで稽古中 28日からなはーとで
10/28 ステージナタリー|神里雄大の新作「イミグレ怪談」が沖縄・なはーとで開幕

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那覇文化芸術劇場なはーと
098-861-7810