なはーとベイビーシアタープロジェクトレポート おでかけアートワークショップ①「カラーセロハンであそぼう」

  1. なはーとベイビーシアタープロジェクトレポート おでかけアートワークショップ①「カラーセロハンであそぼう」

Columnコラム

アートをとおしてあかちゃんとおとなの新しい関わり方を発見する「なはーとベイビーシアタープロジェクト」、2024年度に続いて2期目がスタートしました。
7月〜9月は「おでかけ編」として、那覇市内の子育て支援センターなどでワークショップを開催しています。

今回は、2025年7月25日(金)に開催したおでかけワークショップ①「カラーセロハンであそぼう」の様子をお届けします。


実施日:2025年7月25日(金)
時間:①9:40~10:20/0~1才 ねんね~はいはい期
   ②11:00~11:40/1~2才 よちよち~てくてく期
定員:各回15組
会場:子育て支援センター「すまいる」(天久みらいこども園2階)
アーティスト:久場 麗美さん(アートスタジオまる主宰)
ワークショップ概要

カラーセロハンってどんな色?どんな音がする?

会場は那覇市天久にある「天久みらいこども園」2階の子育て支援センター「すまいる」。
暑い最中でしたが、1回目と2回目それぞれ9組、あわせて18組の親子に参加いただきました。アーティストは沖縄市の子ども向けアート教室「アートスタジオまる」主宰の久場 麗美さんです。

1回目の開催に集まってくれたのは、0〜1才のねんね・はいはい期のあかちゃんたち。
「なにがはじまるの?」と保護者にくっついたまま不思議そうにまわりを見回す子がいるかと思えば、力強いはいはいでお部屋の大冒険に出かける子も。今回の最年少、2ヶ月のあかちゃんはすやすやと気持ちよさそうにおひるね中です。
みんな、ここでは自由に過ごしていいんだよ、というメッセージをちゃんと受け取ってくれたようです。

はじめに、麗美さんからカラフルなセロハンが配られました。

「さわってみたり、透かして見たり、自由に遊んでみてください」

あか、あお、きいろ。いろんな色があって、握るとカサカサと不思議な音がするセロハンにあかちゃんたちはすぐに夢中です。
ねんねのあかちゃんには、保護者が顔の前でセロハンをふわっと動かしたり、耳元でクシャクシャという音を聞かせてみたり。
初めて出会うセロハンという素材に、目をまんまるにして大興奮の様子でした。なかには、セロハンの味見をするあかちゃんもいて、周りで見ていたおとなたちからは思わず笑顔がこぼれていました。
※誤飲・誤嚥のないよう、保護者やスタッフがすぐ近くで見守っています

次に麗美さんから配られたのは、細かく切ったカラーセロハンを透明カップに入れたもの。
麗美さんやおとなたちが高いところからセロハンを散らすと、「キャー」と歓声をあげて大喜び!ねんねのあかちゃんも、足をバタバタさせて気持ちを表現していました。

床に散らばったセロハンのかけらに手や足で触れて、その動きや感触を楽しんだり、足の裏にくっついたセロハンの感触に顔をしかめ「とって!」とばかりに保護者に訴える様子も見られました。

ペタペタ、きらきら。さいごはちょうちょに変身

次に配られたのは、ダンボールでつくった大きなちょうちょの羽。
穴が開いた部分には透明の粘着テープが貼られており、さきほどのセロハンのかけらを貼り付けてカラフルなちょうちょの羽をつくっていきます。

ペタペタと手や足にくっつくテープの感触を感じたあとはセロハンを貼っていきます。保護者やスタッフにお手伝いしてもらいながら、小さな指でセロハンをつまんで、ぺたり。つまんで、ぺたり。

さいごは、できあがったきらきらの羽の上にごろんとねんねしてちょうちょに変身!
かわいいちょうちょさんに、記念撮影タイムは大盛りあがりでした。

ひとりで。いっしょに。どんどん広がる遊び方

続いて2回目に集まってくれたのは、1〜2才のよちよち・てくてく期のあかちゃんたち。
1回目と同じプログラムですが、からだの使い方の広がりとともに、遊び方や反応にもぐっと広がりが感じられました。

ねんねのあかちゃんたちがおとなにかけてもらっていたセロハンふぶき。
2回目の子どもたちは、カップをひっくり返してはまたセロハンをカップに戻して何度も繰り返して遊んだり、床に散らばったセロハンから同じ色どうしを重ねて集めてみたり。
また、保護者やとなりのお友だちにセロハンをかけて、一緒に楽しもうとする姿も見られました。

ワークショップのおわりには、背中に羽をつけたよちよち歩きのかわいいちょうちょさんがいっぱい!しっかりポーズを決めて記念撮影するおしゃまな姿に、見守るおとなたちにも笑顔がひろがりました。

1回目、2回目ともにあっという間の40分間。
セロハンという素材に初めて出会ったあかちゃんたちのうれしそうな表情はもちろん、保護者のみなさんがあかちゃんたちと一緒に楽しもうと、月齢や個性にあわせてそれぞれに工夫して関わっている姿が印象的でした。

参加した方からは「セロハンは初めて触らせたのですが、色がきれいで、私も子どもも夢中になって遊びました」という声が聞かれ、親子で充実した時間を過ごせた様子が感じられました。

撮影・執筆:安田 麻衣子


 

最終更新日:2025.08.22

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